共同生活援助(グループホーム)とは ― 区分を問わず利用できる、地域での暮らしの形

障害福祉サービス解説

共同生活援助(グループホーム)とは ― 区分を問わず利用できる、地域での暮らしの形

これまで紹介してきた居宅介護、重度訪問介護、生活介護などは、いずれも障害支援区分に関する要件があります。

共同生活援助(グループホーム)は、これらとは少し違うカテゴリーのサービスです。訓練等給付に分類され、原則として障害支援区分の有無を問わず利用を検討できます。

この記事では、共同生活援助がどんなサービスなのかを整理します。

認定調査に携わる立場からの個人的な経験と、公表されている制度資料にもとづいています。所属先の見解ではありません。運用の細部は自治体によって異なる場合があります。


共同生活援助とは、どんなサービスか

地域の中にある共同生活を営む住居(グループホーム)で、主に夜間や休日に、入浴・排せつ・食事などの介護や、日常生活上の援助を受けながら生活するサービスです。

主な支援内容は、次のようなものです。

  • 入浴、排せつ、食事等の介護
  • 調理、洗濯、掃除等の家事
  • 日常生活・社会生活上の相談および助言
  • 就労先やその他の関係機関との連絡調整

日中は、就労継続支援や生活介護など、別のサービスを利用する方も多くいます。施設入所支援の記事でも触れた、「日中活動と夜間の生活支援を組み合わせる」という考え方は、共同生活援助にも共通しています。


区分の有無にかかわらず、利用を検討できます

共同生活援助は、訓練等給付に分類されるサービスです。

これまで紹介してきた居宅介護(区分1以上)や重度訪問介護(区分4以上)などの介護給付とは異なるカテゴリーで、障害支援区分の認定を受けていなくても利用を検討できます。

**「区分が出ていないから、グループホームで生活することは難しいかもしれない」と思う必要はありません。**区分の有無だけで利用の可否が決まるサービスではないため、必要な支援や生活状況に応じて利用を検討できます。


3つの類型があります

共同生活援助には、支援の体制によって、主に3つの類型があります。

◆介護サービス包括型

事業所の職員が、家事等の日常生活上の援助と、入浴等の介護をあわせて行う類型です。日常生活上の支援に加えて、身体介護なども必要な方が利用するケースがあります。

◆外部サービス利用型

介護が必要な場合に、事業所の職員ではなく、外部の居宅介護事業所と連携してサービスを提供する類型です。共同生活援助を提供する事業所と、外部の居宅介護サービスを組み合わせる仕組みになっています。

◆日中サービス支援型

常時の支援を必要とする方を対象に、日中も含めて、昼夜を通じた支援体制を整えている類型です。日中の活動先がない日や、日中も住まいでの支援が必要な方に対応できることが特徴です。

障害支援区分の有無は利用の前提条件ではありませんが、実際にどの類型のグループホームが合うかは、その方に必要な支援の内容や程度によって変わってきます。区分が高い方や、日常生活上の介護が多く必要な方の場合は、より手厚い支援体制を持つグループホームを検討することになります。


グループホームを探すときに、確認しておきたいこと

区分の有無にかかわらず利用を検討できるサービスとはいえ、グループホームによって、対応できる支援の内容や体制は異なります。

見学や相談の際は、次のような点を確認しておくと安心です。

  • 職員の配置(日中も職員がいるか、夜間のみか)
  • 対応できる医療的ケアの範囲
  • 日中利用する予定のサービスとの組み合わせ
  • 体験入居ができるか

あらかじめご自身の状態や必要な支援を伝えておくことで、そのグループホームの体制で対応できるかを確認しやすくなります。いきなり契約するのではなく、体験入居などを通じて、実際の生活をイメージしてから決めることをおすすめします。


最後に

共同生活援助は、障害支援区分の有無にかかわらず利用を検討できる、地域での暮らしを支えるサービスです。

介護サービス包括型、外部サービス利用型、日中サービス支援型と、支援の体制にはいくつかの違いがあります。「区分が出ていないから難しい」と思い込まず、まずは相談支援専門員や地域のグループホームに相談してみてください。

大切なのは、区分の数字だけで判断するのではなく、自分に必要な生活上の支援を受けられる場所かどうかを確認することだと思います。

参考:共同生活援助(グループホーム)の基準(埼玉県、令和6年3月版)


施設入所支援との違いについては、こちらの記事でも解説しています。 → 〔施設入所支援とは―「施設に入る」というより、「夜間・休日の生活を支える」サービス〕

区分ごとに使えるサービスの全体像は、こちらにまとめています。 → 〔区分ごとに使えるサービス一覧―「自分はどれが使えるの?」に答える早見表〕

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